カテゴリー「建築」の3件の記事

30週5日目 台風一過。

昨日の夜、九州の実家からも台風を心配して、電話があった。窓ガラスにモノが当って割れると困るからカーテンを閉めろとか、水道が出なくなったら困るから、水はためておけとか。「はいはい」ってな感じで。というか、身内の恥をさらす訳でもないけど、九州の実家は部分的に壁がなかったり、大雨が降ると水道から濁り水が出るし、築100年超えの相当なオンボロ家で、「あんたに言われたくないよ」なんてちょっと思ったりして。まぁ、立地が良くて災害にはびくともしないのが唯一のとりえみたいな家だ。

晩の間に上陸した台風は、やはり相当な暴れん坊だったらしく、朝窓を開けると自宅のベランダの掃き出し窓から一番よく見えるケヤキの樹が根元から倒れていた。おかげでポッカリと空間が出来て、変に見晴らしがよくなってしまい、何となく風景が寂しいけれど、そのうち管理会社が立て直してくれるまで待つしかない。。

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今日は仕事関連の講習会『(財)経済調査会の木造住宅の見積講習会(場所:千代田区一番町、AM10時~PM4時)』に参加する日だった。妊娠のために仕事を辞めてからは、講習会やら勉強会やらいろいろと出かけようと思っていたのが、結局殆ど実現せず、恐らくこの講習会が今年最後。それだけに今回の講習会は、自分の必要なものという意味で、大げさだけどかなり厳選した講習会。「見積もり」なんて、日陰の作業でかなりジミな部分だけど、住宅のコストに関しては、人任せだったような所があったし、一番とっつきにくい部分でもあったので。多分出産後もしばらくは出歩けないと思うし。

何せ気合を込めて、テキスト代と参加費で1万円以上払ったので、台風であろうが何であろうが絶対に出かけようと思っていたけれど、丁度出かける時に物凄い集中的豪雨で、出かける時間を少し遅らせた。電車も運転見合わせやら、本数が少なくて、案の定講習会に30分遅刻。会議室に入ると、皆さんきちんと時間通りに来ていて、後ろの入り口からコッソリ入室。

着席して、参加者の顔ぶれをぐるりと眺めると、かなりバラエティに富んでいて、はたから見ると、何の講習会??という感じだった。工務店のおやじ風、若い衆、職人の親方風の人、ベテラン設計屋さん、私のような若輩設計屋。しっかり膝下まであるゴム長靴に作業服のオッサンがいたのには笑ってしまった。いくら台風だからって、千代田区の一番町で「ゴムナガ」はないだろうって。

講習会の内容的には、期待以上のものがあったと思う。目からウロコ的な面白い話も聞けて、参加してよかった。今後設計の仕事を再開したときには、必ずや役に立つと思うし、講師の阿部正行さんの話はまた聞いてみたいと思った。

それはともかく、こんなお腹で参加するのは結構大変だった。行きの通勤時間&台風で混み放題の電車に乗るのも大変だったし、普段ゆるゆるの服装でだら~っとしているのに、ある程度ちゃんとした格好で、講義中椅子に長時間座っているのは辛かった。。昼休み休憩後の午後の講義は睡魔との闘いだし、そんなの関係なしに、お腹のおチビさんはしゃっくりはするは、ドンドン、ボコボコやってくるし。。でも、久々に一日中腹帯して、窮屈で胎動も少なくなるかと心配していたので、良かった。

講習会を終えて帰る頃には、何事もなかったかのように晴れ間が見えていて、すっかり暑かった。

朝電車から見た多摩川の堤防下ギリギリの水位も、帰りの電車から見たときには、土手まで見えて、だいぶ下がっていた。ホームレスのビニールハウスが流されずに姿を見せていたのにはビックリした。

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25週4日目 東京ミッドタウンでランチ。

夫が今週いっぱい夏休み。私の体調を考慮して、当初予定していた一泊旅行をやめて、東京ミッドタウンでランチに変更。ランチ情報はネットでいろいろと情報を調べてみるも、実際に行ってみて良さそうなところに決めようという事で、11時半頃現地に到着。

レストランエリアは大体まとまっていて、B1F~4Fまで、ざっと見て、結局1Fにあるスペイン料理のお店 Bodega Santa Rita(ボデガ・サンタリタ)へ。お店は穴倉っぽい店内と、テラス席。テラス席と言っても、店の前にある吹き抜けに面して、椅子とテーブルを並べてあるだけなので、ちょっと落ち着かないかと思って、はじめは店内の穴倉席を指定したものの、座ってみるとちょっと狭いし、せっかくの今日のピーカン晴れに、わざわざこんな穴倉でなくてもいいかという事で、一度は座った穴倉席をもう一度テラス席に変更。テラス席のほうも、時間が早かったせいもあって、思ったよりも落ち着かない感じではなかったかな。

選んだランチは、たまにはこんな贅沢もと、一番高いBランチ。前菜(サラダとかいろいろ)→スープ(アサリの温かいスープ)→メインディッシュ(イベリコ豚のハンバーグ)→食後の飲物(紅茶) で2400円。イベリコ豚は初めて食べて、豚というより、牛に近いというか、結構おいしかった。全体の感想としては、ちょっと量が少なかったかなぁ。こんなもんだとは思うけど。ランチでは2Fのナプレというイタリアンのお店に列が出来ていて、並ぶのが嫌で入るのをやめたけれど、値段も手ごろのようだし、こっちにすれば良かったかなぁと後になって思ったりした。でも、ご馳走してくれた夫に感謝。十分満足しました。

ランチのあとは、一通り東京ミッドタウンを探索。最近テレビ番組などでよく特集が組まれているので、「あ、ここはテレビでやってた所だね」「ここも!」なんて言いながら、一通りショップやレストランをぶらぶらして、安藤忠雄の「21_21DESIGN SIGHT」もとりあえず行ってみたが、たまたま次回プログラムの準備中で休館。残念だったけど、外観のみを見学した。あと、黒川紀章の新国立美術館へも一応足を伸ばす。やっぱりあんまり好きじゃないなぁ。黒川紀章の建物ってガチャガチャしてて。

午後3時ごろお茶でもしようかと、カフェを探してみたけれど、良さそうなところは全部満席。トシ・ヨロイヅカなどはこれから順番待ちしても店内に入れるのが5時以降とか。結局カフェはあきらめて今日の東京ミッドタウンめぐりはこれにて終了。

平日だけど結構混んでいて、まだまだ人気のスポットという感じではあったけど、これから何度も行くような気がしなかったというのが正直なところ。かな。。

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16週2日目 小さな建築展(吉村順三記念ギャラリー)

日曜日に、どうしても行きたかった建築家・吉村順三氏(故)の「小さな建築展」を見に行った。電車と徒歩で1時間以上もかかるので、今回つわりの時期と重なってしまって行けないかも知れないと思っていたが、先週の日曜日の最終日には何とか間に合った。。今回が「小さな建築展」シリーズ3回目の展覧会。テーマは「家具とあかり」。

この「小さな建築展」という展覧会は、東京目白にある吉村順三作品の一つ、旧吉村事務所である「吉村順三記念ギャラリー」で開催されている。毎回吉村順三氏の数多くの作品の中から、1つの作品のみが取り上げらる。吉村順三氏は殆どが住宅作品である事を考えると、一見地味な企画のようだが、書籍や雑誌で公開されていない図面や模型、写真などが展示されていて、お宝に触れるような感動も楽しいし、一つの作品と十分に向き合い、知る事ができる。また、この展覧会のすごいところは、今の建築界を引っ張る吉村事務所のOBの錚々たるメンバーが企画し、その展覧会の期間中、会場でその豪華OB陣が交代で来訪者を迎えてくれる事である。しかも来訪者にざっくばらんに話しかけてくれて作品の説明などをしてくれるのだ。しかもこちらの稚拙とも言えるような質問などにも答えてくれたりするので、吉村ファンであれば、いや建築好きな人であれば、涙ものの贅沢な展覧会なのだ。私も3回訪れているが、3回とも住宅雑誌でみかけるような有名建築家の方が会場にいたし、物件を担当されたOBの方の貴重なお話を聞かせてもらった。なんと初回には吉村先生の娘さん(お顔がそっくりでした)もいらしていて、中野の南台の自邸についてお話が聞けた。まさにファン冥利につきる贅沢な時間を過ごす事ができたのだ。

そんなどきどきワクワクするようなギャラリー空間の一方で、ギャラリーに接する旧応接室には図面や掲載雑誌などの資料が置かれていて、来訪者はソファーに腰掛けたりして、それらの資料をゆっくりと見る事ができる。そこはもちろん全てが吉村デザインの空間。落ち着いたフロアスタンドのやわらかい灯りや、障子越しのふんわりとした光に包まれていて、自然な居心地の良さの中で、いつもつい長居してしまうのである。

私は学生時代に吉村順三という建築家を知ってから、もうかれこれ15年以上ファンなのだが、この人の作品に触れている間、とても静かで幸せな時間が流れる。建築自体奇抜なものではないし、世の中の建築作品と比べると正直普通っぽい。でもそこには絶対にマネの出来ない絶妙な美的バランスと居心地の良い空間が広がる。何が好きなのかあえて言うなら、優しくて、美しくて、どっしりしている(重たいという事ではなくて、懐が大きい感じとでもいいますか)・・・表現があまりにも稚拙で抽象的だが、私が感じる素直な言葉。それは吉村順三氏に抱くイメージそのものなんじゃないかという気もする。少し大げさだけれど、私にとっては神的な存在とも言ってもいい。この先もずっとファンであり続けるのは間違いない。

第4回「小さな建築展」は「青山の家」6月9日~7月22日。また少し大きくなるお腹の子供と一緒に出かけてこようと思う。

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